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2005/07/05

相続放棄と遺贈

 たまには仕事の話でもしてみましょう・・・


 このお話は、とある兄弟のお話を基にしておりますので、みなさん、前提条件はお分かりですね?w

 さて、『お兄ちゃんが相続を放棄した』ということですが、相続の放棄というのは法律的にはこの場合、お父さん(被相続人といいます)がなくなった日の翌日から3ヶ月以内に家庭裁判所に申請すればそれで相続を放棄したことになります。さて、『相続の放棄』というのは一般的に被相続人の一切の財産・債務を放棄するということで、土地・建物、現金、株式等の財産、そしてその土地・建物に抵当がついているということなので、借金も継承しませんよということなのです。

 しか~~~っし!!!ここで大きな落とし穴があるんですねえ。世間的には『お兄ちゃん、揉めない様に弟に財産譲って偉いね~♪』ということになるのですが、そんな単純なものでもないんですね。つまり、今回のケース、被相続人の財産は5億とか7億とか言われてますが、そこにたとえば4億の借金があった場合は、実際の相続財産はこれを差し引きして、1億円とか3億円とか言うものになります。おまけにこの財産のほとんどが被相続人が生前行っていた事業にかかるものの上に、現金化しにくい財産も多く含まれているので、事業を継承していないお兄ちゃんにとって美味しい財産ではないわけなのですね。

 だからどうした?結局は弟に全部やったんだろ?という話があるかも知れません。そう、確かに全部弟にあげたのですが・・・・ここで落とし穴というのがですね。

 もし、多額の生命保険金があったら?というものなのです。

 相続放棄したってことは生命保険金も放棄したんだろ?って思うかも知れませんが・・・さにあらずw

 相続税の申告には生命保険金も含めて、遺産として申告しなくてはなりませんが、生命保険金というものの性格を考えてみてください。そう、生命保険金というのは死亡を事由に発生するお金なんですね。つまり、被相続人の本来の財産ではないのです。相続税法上も『みなし相続財産』という言い方をするのですが、この場合、被相続人が生前に生命保険金をかけているわけで、『受取人を指定している場合』相続放棄に関わらず、生命保険金を受け取ることができるのです。

  ・・・ただし、相続人であれば受けることのできる生命保険金の控除や、その他相続人としてであれば受けることのできる特例は全て受けることができませんし、算出税額も、本来の額の2割増しで払わなくてはいけないのです。しかし、現金でポンと受け取るわけですから、なんら損はしないわけですね。・・・


 つまり、この場合、被相続人がお兄ちゃんを受取人とした2億3億の生命保険金をかけている場合、自分のイメージを損なわずに、多額の財産を受け取ることができるというわけなのです。勿論、この場合、被相続人に多額の借金があったとしても、返済する義務も必要もありません。専門的には遺贈(いぞう)と言うのですが、もし、お兄ちゃんがこういう裏技を使っている場合、世間のイメージとは別の顔が見えてくると思いませんか?・・・

 (注)このお話はある兄弟の話を元にしていますが、あくまでフィクションで想像上のお話です。

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コメント

難しい内容でしたが…じっくり読ませてもらいました~。
人事ではおまへん…

いや、でも若兄のイメージに少しダークなものがはいってしまった。
あの人なつっこい笑顔の裏には…何かあるんだろうか~???
結構、若兄の味方だったミナミナ。
無愛想で可愛げのない貴弟は好きではなかったのですが…

う~~考え込んだミナミナです。

投稿: ミナミナ | 2005/07/05 15:43

あのですねえ・・・
若とか貴って誰のことでしょうw
このお話はあくまでフィクションですので(笑

まあ、色々ですわw

投稿: グーパパ | 2005/07/05 15:49

 う~ん、勉強になるなぁw

 勝負師ってぇのは『無愛想で可愛げのない』もんです(笑

 弟は、いまだに現役ですからねぇ(師匠として

投稿: Hawks党 | 2005/07/05 17:38

なんども言いますが
フィクションですよ、
フィクションw

投稿: グーパパ | 2005/07/05 17:45

ふむふむ・・・

こうやって世論が形成されていくのか
なるほど・・・怖いなw

お兄ちゃん、頑張れ!w

あっ、二人兄弟じゃなく、
神戸の三兄弟のお兄ちゃんねw

投稿: 水色 | 2005/07/05 18:48

あのですねえ、フィクションです・・・

あ、神戸の三兄弟のお兄ちゃん・・・
私のことか?(笑

投稿: グーパパ | 2005/07/05 19:34

短編推理小説みたいで面白かったです。
実際のところどうなんでしょうね??
ピンポンかもしれませんよ~

投稿: こま | 2005/07/05 19:55

まあ、なんとも言えませんが、
被相続人の状況を考えれば
普通は離婚前におかみさんが
(おっと、話が具体的になってしまったw)
ちゃんとケアしていると思います。
生保に加入するお金が無かったとは
思えませんしね。

ただ・・・
そのときに、書かれていた受取人が
亡くなる直前とかに書き換えられていたら・・・
これは本当に推理小説になりますねw

投稿: グーパパ | 2005/07/05 20:20

なんかパパさん 仕事人みたいや~~w

投稿: wappy | 2005/07/05 20:43

京本政樹と呼んで下さいw
(* ̄∇ ̄*)エヘヘ

投稿: グーパパ | 2005/07/05 21:13

怖いよう・・・。
財産のない家に産まれてよかったよう・・・。
半分は負け惜しみですが(笑)。

投稿: たけちん | 2005/07/05 21:42

財産がないから揉めない・・・とは
限らないのが怖いところですw

我々専門家はよく
『相続』ではなく
『争族』だといいますが
本当、その通りっすよ^^;;

投稿: グーパパ | 2005/07/05 22:10

京本政樹さんへ
フィクションって(笑)
リアルすぎるフィクションですね~
あはは~

Mieことミナミナでした。

投稿: ミナミナ | 2005/07/05 23:58

どうも、京本政樹ですw
いやー、あくまでフィクションですよ。
フィクション^^;;;

投稿: グーパパ | 2005/07/06 08:53

なんらかの形で、なにかしら受け取っている
のでは・・・?と推理していたのですが
なる程 遺贈というトリックが隠されて
いたのかぁっ

あ~面白かった!
フィクション小説「争族」 著グーパパ(笑) 

んーこの題名まじ使えそう!!(^0^)

投稿: ぽよまむ | 2005/07/08 21:48

お、ぽよたんままやん^^。
お久しぶり~♪
忙しそうですなあ・・・。

そそ、フィクションですからねw

投稿: グーパパ | 2005/07/09 00:04

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