ハードボイルド・・・
の北方謙三は、ほとんど読んでいないが、いままでに北方の本は、
『三国志』そして、『水滸伝』と読んできた(『水滸伝』は単行本でなく、文庫本で読んでいるため、まだ読み切っていない・・・刊行中ですからw)。
そして今回読んだのが
『楊家将 上・下』である。
日本では馴染みのない『楊家将演義』をもとに、北方らしい考証を加えて、リアリティを持たせた内容となっている。
馴染みがないとはいえ、『水滸伝』に馴染まれている人には、同じ宋の時代(『水滸伝』が末期に対して、『楊家将』は創業期ではあるが)の話であり、『楊家将』の主人公、楊業は、『水滸伝』で青面獣として登場する楊志の先祖ということになっている(楊志が楊業の子孫を自称しているんだけどねw)。
内容としては・・・まあ、北方謙三と言う人は、ちょっとワンパターンなのかな?と思わせる節は、確かにあるんだけど、男はどう生きるべきか・・・いや、むしろどう死ぬべきかを主題としているので、こういうのが好きな人には堪らないんだと思う。
私は、嫌いではないので、3作目を読んでいるが(文藝春秋に乗っていた大塩平八郎の乱を描いた『杖下に死す』を入れると4作目)、不思議と読み返したいとは思わないんだよねえ。毎回感動する場面はあるし、うるっと来る場面はあるんだけど、読み返した作品は今までにないですなあ。本作もそうなりそうな感じです。ただし、『楊家将』第2段である『血涙』(後日紹介・・・たぶんw)は読むだろうし、いま、小説「すばる」で連載中の『楊令伝』(『水滸伝』の後日談であり、青面獣楊志の養子・・・しゃれではないがw・・・を主人公とした話)は間違いなく読むだろうと思う。
一風変わった、歴史小説。そうだね、ハードボイルドのかほりが漂う歴史小説というのがお好みの人にはお薦めの作品です!
ちなみに、『論語抄』、『孔子伝』については休止中・・・次は『シャーロックホームズ最後の挨拶』(光文社)へ進む予定w
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コメント
わたし 北方謙三 の普通の小説 だきっ嫌い! 読むと 虫唾がはしるの。 で、それを崇拝している男は もっと 嫌い!
: ) ちょっと 辛口かな?
投稿: まさ | 2007/04/29 13:32
ははは
普通の小説は私も嫌い。
でも、歴史小説はちょっと面白い。
だからといって、本文にあるように
2度読み返したいとは思わない。
ま、不思議な本だわね。
投稿: グーパパ | 2007/04/29 16:23