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2007/04/06

論語抄

 神戸出身の作家、陳舜臣さんの


 Rongosho_1

 こいつを買った。最近論語づいてしまったようです^^;。


 こういう春秋戦国時代、つまり、中国でも漢字がきちっと確立されていない時代を扱った本には、やはりこの人を避けて通れないようで、白川博士の引用がしっかりとしてある。


 『儒』

 という言葉の成り立ちから、儒教の創始者である孔子の出自が巫祝であろうという推測が成り立つようなのですが、その話をされております。


 あ、『孔子伝』は読みかけのまま、同時進行していこうということですな。

 ちなみにこの『論語抄』はエッセイなので、ずっと読みやすいですね、呉智春さんの本と似た形式ですね。

 さて、論語づいてあまり説教臭くはなりたくないのですが、こういう先人の思想書にはやはりニヤリとさせたり、考えさせられるエッセンスが多いようです。


 子曰。道之以政。斉之以刑。民免而無恥。道之以徳。斉之以礼。有恥且格。

 書き下し文で読めば、

 『子曰く、之を道く(みちびく)に政を以ってし、之を斉うる(ととのうる)に刑を以ってすれば、民免れて(まぬかれて)恥なし。之を道くに徳を以ってし、之を斉うるに礼を以ってすれば、恥有りて、且つ格る(いたる)。』

 となります(『導く』という字がこの時代、まだないため『道』の字を使っています)。

 意味は、人びとを導くのに『政』をもってす・・・つまり法律で規制し、規則に外れた者は刑罰でととのえると、人びとは刑罰に抵触さえしなければ、何をしてもよいと思い、抜け道ばかり考えて恥じることがありません。それに比べて、道徳で人びとを導き、礼を用いてととのえれば、人びとには恥を知る心があって、正しい道に至るでしょう。・・・ということになりますね。

 私は何度も言うように、儒教が好きではないし、思想も孔孟ではなく、老荘に近いんですが、明治維新、そして第2次世界大戦を経て、日本から儒教が切り離された現在。どこかの元IT社長、ファンドオーナー、ライオンズだけでなく、表には出てきていない球団(某球団のTオーナーが名前を全部出せと激怒していたけど、あんたとこの前オーナーが会長さんになった理由ってなんだっけ?って思うのは私だけではあるまいw)。年々激化するいじめや、凶悪犯罪の年少化を考えても、恥を知るってことが少なくなっちゃったんだねって思うんですよねえ。

 形式ばった儒教は嫌いだけれど、やはり孔子の言葉には含蓄があって、伝えていかなければならない思想が多く含まれていると改めてしみじみ感じるグーパパでした。

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コメント

儒教がどっぷりも駄目なんだなあ~

難しいものだねw

投稿: 水色 | 2007/04/07 18:56

孔子自身はえらい人なんだけど、
それが『教団』になっちゃうとダメですなあ。
組織なんてものはしょせんそういうもんなんでしょうね。
でも、やっぱり老荘が落ち着きますわw

投稿: グーパパ | 2007/04/07 21:36

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