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2007/05/07

楊家将・・・

 に引き続き、

 Ketsurui


 『血涙;新楊家将』を読みました。


 感想は・・・・北方謙三が『水滸伝』において各界で評価されたのは、『水滸伝』を分解し、リアリティを持たせたことにあるわけですが、『楊家将』そして、『血涙』と続いて思うのは、ワンパターンだなってこと。

 戦争において、最も大切なことは、情報と兵站、つまり兵糧にあるわけですが、そこへのアプローチが、『三国志』も、『水滸伝』も、『楊家将』も『血涙』も一緒なわけです。

 ただ、『三国志』にしろ、『水滸伝』にしろ、登場人物が魅力ある人間ばかりなので、そういったことを感じさせずにいるわけですが、今回の『血涙』において、限界を感じてしまうのは、登場人物の魅力が、『楊家将』の楊業に全く及ばないということなのです。

 『楊家将』における楊業の魅力は、それは素晴らしいものでした。中国ではポピュラーな『楊家将』を日本で初めて小説化した北方の功績は『水滸伝』にも勝るとも劣らないものだと思いますが、『血涙』の主人公の、楊四郎、六郎、七郎の兄弟は父親楊業一人に遙か及ばないと言ってもいいのではないでしょうか。

 そうすると、歴史小説にリアリティを持たせるための、諜報・兵站と言った北方の描き方が、ワンパターンに思えてしまうわけですね。

 途中登場する行方不明になった兄弟の楊五郎の描き方も中途半端だったかな?って思います。『人』を中心として描くならば、五郎が行方不明になった間の苦悩をもう少し強く描いてほしかったと思うんですよねえ。ぽっと出てきて、さっと死んじゃって、その死が殺した四郎にも、そして相対する六郎・七郎にも強い影響を及ぼしたとも言えない描き方では、消化不良が残るわけです。

 確かに、一気に読ませる力のある本だとは思いますが、私は途中で少しだれてしまいました。私的にはちょっと残念な感じがする1冊でした。

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コメント

うーん、小説の内容はわからんけど、
会社の先輩に「六郎」さんがいて、
お兄さんが沢山いて、案の定、
一郎、二郎、三郎、四郎、五郎・・・
七郎さんが居るかどうかは、知りません。
単なる面倒だったからと思ってましたがw

投稿: 水色 | 2007/05/08 20:30

ははは
中国の楊家将は、八郎までいるようですが
こちらには出てきませんでしたw。
ちなみに、楊家将の場合、太郎以下は通称で
ちゃんと名前がありまっせw。

投稿: グーパパ | 2007/05/08 20:43

そっかw
ちなみに、三郎さんと名刺交換したけど、
同じ顔して、同じ背格好で、
名前が三郎だもんなあ~w
「三番目のお兄さんですね?」
「あら、わかりますか?」だってw
初対面で、大笑いしました。

みなさん、優秀なご兄弟です。
が、少々シンプル過ぎますなあ~w

投稿: 水色 | 2007/05/08 22:28

うーんw
この楊家将の兄弟は
母親が違うので、あまり似てないという設定ですな。
そちらの兄弟は、両親一緒だろうから、似てるんだろうねえw

投稿: グーパパ | 2007/05/08 22:59

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