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2007/09/12

Improbable

 アダム・ファウアーの『数学的にありえない』


 Improbable


 を読んでいる。


 形式は、一人の主人公を追いかけるものではなく、『24』方式とでも言おうか、複数の登場人物を追いかけることで、一つの事件に結びつけるようなタイプのミステリー小説だ。

 まだ、上巻の途中なので、感想というほどのものではないけれど、興味深い話があったので、一つ・・・。

 数学者・物理学者として有名なパスカルは、後半生を宗教に没頭して過ごすことになります。そのきっかけとなったのが、彼の確立した確率論なのですが、彼はこう考えたといわれてます。


 ①期待値(享楽的な生活)
 ②期待値(宗教的な生活)


 このどちらの期待値が大きいかということを、自問自答した結果、宗教的な生活を選んだということだそうです。


 ちなみに、興味のある方へということで、計算式を掲載しておきます。

 ①期待値(死後の世界はない)×(享楽的な生活から得られる喜び)+期待値(死後の世界がある)×(永遠の苦痛)


 ②期待値(死後の世界はない)×(宗教的な生活から得られる喜び)+期待値(死後の世界がある)×(永遠の幸福)

 というわけの分かったような、分からないようなモノ(苦笑

 このそれぞれの変数がわからないのに、どうやってパスカルは②の方が大きいと思ったのか?と言えば、彼が自問自答した結果

 永遠の幸福=プラス無限大
 永遠の苦痛=マイナス無限大

 という定義づけを行ったからだそうです。方程式に無限大を取り入れると、他の数値は無効になってしまうということで、①はマイナスの無限大、②はプラスの無限大という結果が導き出されるわけですね。

 従って、パスカルは後半生を宗教的な生活を送ることに決めるわけです。


 私はどうかって?


 私はパスカルほど頭がよくないし、一縷の望みに人生を賭けるほうが楽しい・・・。


 improbableなこと、つまりあり得ないことに賭けるほうが楽しいじゃないですか。

 要するに、享楽的な生活を送るってことになりますね。


 永遠の幸福よりも、一瞬の享楽に身を任せたいとでも言いましょうかw

 最後に、この本の冒頭にアンソニー・ホールデンというポーカー・プレーヤーの言葉が載っているので紹介します。


 賭ける対象が馬であろうと、スポーツの試合であろうと、
 カジノのゲームであろうと、窓ガラスを伝い落ちる水滴であろうと、
 ギャンブラーとは不利な確率に賭ける人間である。
 それに対し、冷静な状況判断ができるポーカー・プレーヤーは、
 有利な確率に賭ける。
 ギャンブラーがロマンチストだとすれば、
 ポーカー・プレーヤーはリアリストだといえるだろう。


 私の場合、悪い言い方をすれば、ろくな死に方をしない。いい言い方をすれば、ロマンチストなんでしょうかねw。

 いずれにせよ結婚には向かないようです(笑

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コメント

ちょちょちょっと待ってぇ!
オチの結婚に向かない…がわからないわ(笑)
リアリストが結婚しないと思っていた私です。

投稿: ふらみんぐ | 2007/09/12 21:18

あら(笑

永遠の幸せを望まないって
一応、永遠の愛を誓うのが結婚かと。

ま、あくまで一応ですが(笑

それとも永遠の苦痛が結婚?

あ!!!

な、なるほどw

投稿: グーパパ | 2007/09/12 21:41

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