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2008/02/13

蝸牛の夢。

 『関ヶ原』を読み終わった後は、当然の如く、次は大阪の役を描いた

 Jousai

 『城塞(上)(中)(下)』司馬遼太郎著を読んでいる。

 それとは関係がありそうでなさそうな話なのだが、この辺の話の前時代の主役、豊臣秀吉の辞世の句は

 「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢 」


 というものである。

 私の好きな辞世の句の一つなのだが、天下人の辞世とは思えないほど、儚い句だなと思う。

 信長が好んで舞った敦盛の「人間五十年 下天のうちをくらぶれば 夢まぼろしのごとくなり」とも共通する世界観だが、大名の子として育った信長よりも、一農民から天下を獲った秀吉が言うからこそ、より儚さが強調されるような気がしてならない。


 この世界観をもっともっと強調したのが『蝸牛の夢』という言葉なのだ。これは、この今現実世界として認識されているこの世界が、実は「蝸牛」つまり「かたつむり」の夢に過ぎないという、人生の儚さを謳ったものなのだ。


 そして、今日、その概念を映像化した映画

 Matrix


 『Matrix』を見ている。私が思うに、この映画シリーズはやはり2,3は駄作だと思うわけだが、それは、1作目のこの概念がまつたく損なわれているところにある。

 細かな、矛盾点は多々あるものの、この1作目の素晴らしさは、特殊映像にあるだけでなく、この概念にあるのだと私は思っている。


 現実社会で、我々が、あくせく走り続けて生きていくことが、虚しく思われる時があるかもしれない、そういう自分に疲れる時があるかもしれない。そういう時は、ちょいと立ち止まって、「所詮はかたつむりの夢かも知れないね」なんていう軽い気持ちで過ごすことが大事なんじゃないかな?なんて思う。


 同級生に癒しの日記を書いてくれなんて言われたけれど、人を癒す日記がそうそうかければ、今の仕事を辞めて作家になってる(笑。

 ちょいと固い文章になったけれど、どうでっしゃろか?

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

しかし、凄いペースで本読んでるな。
僕は今は水滸伝2巻目があと10ページほどで終わるって所。

辞世の句ではないけど、僕は、坂本龍馬の、
世の人は我を何とも言わば言え 我が行く道は我のみぞ知る
ってのが好きやわ。

・・・でも、周りには色々言われてるのは一緒なのかもしれませんが、自分の進むべき道が今だに見えてない、困ったおっさんです。


蝸牛の夢?ってどういう意味か分からないな。
蝸牛って夢を見るのでしょうか?
膜張って寝てる事は多いようですが、、、


ぐーちゃんは完全に癒し系やな。

投稿: ドテチン | 2008/02/13 23:05

蝸牛の夢というのは、儚いものの例えですよ(笑

ドテチンさんが現実社会だと思っているものが、実はカタツムリが見ている夢の世界だというたとえ話です。


兄貴ほどの文章力がないと、やっぱりうまく伝わらないようですねえ・・・(T_T)


そう言えば、坂本竜馬のその言葉も好きですねえ。
「竜馬がゆく」も何度も読みましたね。
最近買った「竜馬がゆく」は、「坂の上の雲」と一緒に、インド人のお客さんに欲しいと言われたので、あげました・・・読めるんだろうかw

投稿: グーパパ | 2008/02/13 23:09

胡蝶の夢ってのもありますねw

マトリックスは最初の作品しか見ていませんが、仏教的なモノをすごく感じました。
あとから「攻殻機動隊」の影響を受けていたってききましたけど。。。
あとよく似た世界観だと思ってわたしが好きなのは光瀬龍さんの「百億の昼と千億の夜」です。
萩尾望都さんが漫画にしてますw

「竜馬がゆく」もいいですねぇ♪
(´▽`)はぁぁ・・♪(うっとり)

投稿: mic | 2008/02/13 23:21

荘子ですね。
人生の儚さを謳ったのには、他に邯鄲の夢ってのもありますね。

マトリックスを最初に見たときに感じたのは、仏教特に「禅」の世界を取り入れた映画だなと思いました。
2,3は完全なるSFアクションになり下がってしまいましたから、がっかりしましたよ。

投稿: グーパパ | 2008/02/13 23:37

儚い「蝸牛の夢」か…。
蝸牛。かたつむりね。カタツムリって、へんな名前やね。

それよりも何よりも、
「どうでっしゃろか?」に癒されたで!。

ぐぅちゃん、ほんまに優しいねぇ。


「かたつむりって夢を見るのでしょうか」という
ドテチンさんも、立派な癒し系です。

投稿: るるちゃん | 2008/02/14 00:14

ぐーさん、やっぱり賢いねえ。
私の今の愛読書なんか、「お母さんのガミガミが子どもをだめにする」やでー。
私の思想は、未来の死にかけてる自分が一度だけ神様からやり直せるチャンスをもらって、今をリプレイしている。っていうもの。
すごくしんどい時、未来の自分が今に何か悔いを残したからこそ、今をリプレイしているのだから、今度こそいい人生にしなきゃ。って思うんだよ。

投稿: さとまま | 2008/02/14 00:33

ふっ、深い!!
みんな思想が深い!!


俺も昔は精神世界が大好きだったけど
自営業者になってからは
まつたくそういう世界に行けない。
目の前に常に現実を突きつけられて生きてるので。


でも
夢の中で空を飛んだりひとを殴ったりするのはとても難しくて、それは人間は出来ないと思ってたりしてはいけないと思ってることは夢の中でも催眠術かけられてても出来ないんだけど、今では夢の中で自在に空も飛べるしひとを殴る蹴ることもできる強い意志を身につけました。

投稿: N尾 | 2008/02/14 02:44

>るるちゃん
どうでっしゃろ?に癒された??(笑
まあ、趣旨とは違うけど、癒されたならいいっか。
無理しないで、これからも走りや。

>さとままちゃん
未来の死にかけてる自分が・・・っていうの、いいねえ。
私の場合、のほほんと生きすぎなので、ちょっと反省。
いや、未来の自分が突っ走りすぎて後悔してるのなら、これでいいのかな?^^

>兄貴
自営業の場合、いまうまく行っていても、それがいつまで続くか分からないという不安。逆に今うまく行ってない人はその不安。
常につきまといますよねえ。
それを強い精神力を身につけて乗り越えようとされているのは、やはり立派な精神世界をお持ちなんだと思いますよ。

投稿: グーパパ | 2008/02/14 08:11

御無沙汰です。
高校時代は日本史だけが取り柄だった生徒です。
司馬遼太郎の作品は、実家にあった「梟の城」「風神の門」を
読んだことがあります。
今は池波正太郎「鬼平犯科帳」の小説版でなく、さいとう・たかを版ばかり読んで?ます。
「蝸牛の夢」・・・・開き直った人生ばかり歩んでいる私には今一つピンときません。

投稿: マゾーン♪ | 2008/02/14 09:58

ご無沙汰しております。
風神の門、梟の城ですか、渋い名作ですよね。

開き直った人生・・・それが一番だと思いますけれどねえ。
先輩はやっぱり、幸せなんだと思いますよ、羨ましいっす。

投稿: グーパパ | 2008/02/14 12:06

イメージどうりのぐーちゃんね。

人間だから未熟だからいろんな感情が働く。
エゴが出る。
今ここに在ることに感謝して、喜んで、楽しんで過ごせたら幸せです。
しあわせは人から見えるものでなく自身の内にあるのよね。

投稿: る~ | 2008/02/14 17:22

♪幸せは歩いてこない~ってありましたね。
まさに足るを知ることで自分の中に幸せは見出すことができますからねえ。

投稿: グーパパ | 2008/02/14 18:30

るるちゃんに癒し系って言われたな。

そんな事言われたのは初めてで嬉しいわ。

いつも、アホ系・スケベ系・アラブ系ってしか言われたことがなかったもので。

今後は癒し系で頑張ってみよかな?

投稿: ドテチン | 2008/02/14 20:30

ドテチンさんは癒し系だと思いますよ。
酔っ払って、女性の手を握ったりしても、嫌がられないのは、癒し系だからでしょう。
これで、るるちゃんの手を握っても大丈夫かと^^

投稿: グーパパ | 2008/02/14 21:10

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