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2010/07/01

日本代表が遺したモノ

 2010年南ア大会の日本代表の挑戦は終了した。


 しかし、前回大会とは違い、今大会に代表が遺したモノは非常に大きかった。

 またもや言うがW杯は結果である。

 4試合を戦って2勝1敗1分(PK戦は上に進むものを決めるだけでルール上は引き分け)、得点4失点2と、数字としても素晴らしいものを残した。


 戦術としては、理想とするポゼッションサッカーを捨て、現実路線の堅守速攻のスタイルで戦ったわけだが、これだけ上手く方向転換できたのは、就任以来ずっと批判してきたものの、岡田監督の手腕と言わざるを得ない。代表の23人を選んだ選手選考は失敗だったけれど・・・GK以外に森本、内田、岩政など使わなかった選手が3人もいる上に、俊輔など結果として戦術に合わない人間を選んでいる・・・選手起用は批判の声もあるものの、ある程度納得のいく選手起用だったように思う。
 特に、パラグアイ戦、同じ中村でも憲剛が起用された時は、選手起用に偏りのある岡田監督にしては大英断であり、私自身も非常に興奮した瞬間であった。
 批判の大きかった川口の選出については、岡田監督の「精神的な柱」との狙い通りにチームが一つとしてまとまったという2006年の反省を活かせたと言う点で、大成功だったと言える。
 小野や小笠原を選ばなかった理由も、ここにあるに違いない。


 選手のまとまりと言う点で、私が最も印象に残っているのは、パラグアイ戦の後半(延長ではなく)終了間際の遠藤のFKの場面。
 ゴール前に上がる中澤がウィンクして合図を送ったあの瞬間である。中継ではアナウンサーも誰も触れなかったけれど、確かに中澤がウィンクしたと思う(見た人いるかな?)。
 あのアイコンタクトに応えた遠藤。結果としては中澤の頭で落としたボールはトゥーリオから少し離れてしまったがためにトゥーリオの足が届かなかったけれど、ブブゼラの大音響の中、しっかりとコンタクトを取っていたのはとても微笑ましく、強く印象に残った。


 今大会、イングランド然り、カメルーン然り、組織としてまとまりのないチームはいかにビッグネームが揃おうと戦えないことがよくわかった。2006年の日本の場合はフィジカルだの技術が足りないだのと言う部分があったのも確かだから、組織だけを敗因にするのはどうかとも思うが、今大会の特にイングランドを見ていると組織の重要性、特に技術に劣る日本が戦うために必要なのは組織としてのまとまりであると言うことは立証されたように思う。
 今後はこのまとまりをベースとしての個の技術のレベルアップが必要なのは本田が言うまでもなく、全てのサッカー選手が理解したことだろう。


 前回大会後に、阿部や今野が中心となって欲しいと書いたけれど、次回大会は北京五輪世代の本田、長友、内田、森本、岡崎などがどれだけレベルアップできるか、またこの世代を追い越すべく香川を初めもっと若い世代が出てくるのか、中澤、トゥーリオに代わるCDFが出てこれるかどうか、ベテラン世代となる長谷部が今回見せたようなさわやかなキャプテンシーをまたもや見せられるかどうか、このあたりにかかってくると思われる。


 韓国、そして日本のGL突破のおかげで、どうやら次回もアジア枠は4.5確保できそうである。楽な戦いでないことは確かだけれど、希望が持てる枠の数である。しっかりと新しい監督の下に準備して望んで欲しいと思う。


 最後に、岡田監督。
 就任以来ずっと批判して、監督を替えろといい続けてきたけれど、「W杯は結果である」と言う以上、貴方に最大限の感謝を捧げたいと思う。

 ありがとう。

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コメント

子供たちや中・高校生たちが「W杯に出て2010年のベスト16を超えてやる!!」と思ってサッカー頑張って欲しいなと思いますね。

投稿: hisuwashi | 2010/07/02 01:45

>ひすさん

そうですね、まだまだ日本では野球と比べて歴史の浅い(プロとして)サッカーですから、これを観た子供たちが「僕も~♪」っていう状態になればいいですね。
それがまた次の大会にも続くといいんですけどねえ・・・


そういう意味では大相撲は心配ですわ。

投稿: グーパパ | 2010/07/02 19:44

日本代表が潰したモノ・・・
かと思ったw

投稿: 水色 | 2010/07/02 20:12

>水色っ氏

おかえりやす~♪

潰したモノ?
中村俊輔かな?w

投稿: グーパパ | 2010/07/02 21:01

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