ジュラシックパーク。
マイケル・クライトンにはまった私としては、これは読まないといけないだろうということで、いよいよ『ジュラシック・パーク(上)(下)』を読んだ。
これを読むと思うことは二つある。
一つは、映画と小説はまつたくの別モノだということ。この小説の世界観は好きだなあ。イアン・マルカムの口を通じて語られるカオス理論は、Wikiで見るカオス理論とは違いとても分かりやすい。そして「科学とはなんぞや?」「進歩とはなんぞや?」という根本理論については、科学と対立して考えられるキリスト教の世界とは無縁で科学を科学的に批判しているあたりが、また良い。
映画は娯楽作品であるが、小説は娯楽だけではなく、もっと哲学的で、それでいて、堅苦しくないので読みやすく興味深い。やはり、マイケル・クライトンは天才だなと思わずにはいられない。
一方、もうひとつ感じるのは、スピルバーグは天才だということ。
この小説を映画化した監督は、言わずと知れたスピルバーグなのだが、この小説の娯楽部分だけをきちっと取り出して、それでいて単なる恐竜アドベンチャーにするだけでなく、遺伝子操作に対する疑問を取り入れるあたりが、天才の天才たるゆえんだろうと思う。
R指定を避けるために、出血量を減らしたり、家族で見ることを前提としているから、このパークの創設者のジョン・ハモンドを殺さなかったり(小説では、唯一必然ではない状況で、しかも最もと言っていいほど、残酷な方法で死ぬことになるのは、クライトンの思想から来るものなのだろう)、ラストシーンをうまく変更したりしているのは、スピルバーグの世界のスピルバーグたる所以だろうと思う。
さて、絶賛した限りは、クライトン作品の中での唯一の続編である『ロスト・ワールド~ジュラシック・パーク2~』も読まなくてはならない。風呂と移動だけの間で読んでいるので、今回と同じく、2週間くらいかけて読むことになるだろうが、これを読み終えたら、今度はもう一度ゆっくりと映画を見直してみようと思う。
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